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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2210 Y's取材班さん御出演『嫌われ桜子の生涯』
 私が蒲田スタジオで仕事をしていた頃、歌手のBonnie Pinkさんが歌うスイング調の曲を気に入りタップダンスの振付にしました。そのうちその曲が中谷美紀さん主演の映画『嫌われ松子の一生』の主題歌であることを知り、六本木まで映画を観に行きましたが、日曜日の午後だったせいか凄く混んでおり、私は最前列でスクリーンを見上げながら鑑賞したものです。私が振付したナンバーを生徒は“松子”と呼んでましたっけ。

 最近、そんな中谷美紀さんの『松子』ソックリの映画の存在を知りました。
『嫌われ桜子の生涯』
 我らがY's取材班さんのフィルモグラフィにありましたので衝動買いしてしまいました。ただし、《R15指定》15歳未満の良い子は観てはいけませんよ、というジャンルの作品。

 中谷美紀さんの『松子』に対して、この薫桜子さんの『桜子』も学校教師の転落人生という展開は同じでした。豊かすぎる胸をお持ちの桜子さん、官能シーンがふんだんに登場するのが松子さんとの相違点ですかね。

 80分もある作品の60分が過ぎた辺り、風俗店で働いている桜子さんのもとにプレゼント等を持って通ってくる謎の男こそがY's取材班さん。坊主頭で一見ヤクザ屋さん風の取材班さんですが、それまで登場してきた野郎連中とはまるで雰囲気が違う。「恋人からDVをウケているの!」という桜子さんの悩みにも耳をかたむける何か優しくて頼れる男性を演じてます。

 映画の最後に赤い派手なスーツを着こなす取材班さん、新田が役名、実はお坊さんであることが分かり、桜子さんも遂に出家する事に。もちろん「桜子さん幸せに暮らしましたとさ」とはならないのですが取材班さん扮するお坊さんがエロくて悪すぎるので笑ってしまいました。
 Y's取材班さんにはそんなお坊さんにも似た宮司を怪演された『屍囚獄』というホラー映画の名作(コラムVol.12791287)があるのですがこの『嫌われ桜子の生涯』の続編と考えたら?と想像しながらほくそ笑んでしまいました。

 いやぁ、楽しませて頂きました!

天野 俊哉



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