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		| Vol.981 生誕100年記念ジャッキー・グリースン〜アメリカのマルチタレント? |  |  |  
		| 私がハリウッド映画ファンになった1975年頃にテレビ映画劇場で観た「パパは王様」「ジゴ」の優しいおデブちゃん俳優、それがジャッキー・グリースンでした。 1916年2月26日生まれ。ジャッキー・グリースンには〈ミネソタのデブ〉というニックネームが有名な「ハスラー」という名作があります。若き日のポール・ニューマンとビリヤードに挑む渋いドラマでしたが、何度観てもこの映画でのジャッキー・グリースンは好きになれません。
 私にとって彼は心優しいパパやジゴのイメージなのですね。
 私がタップの仕事を始め、音楽情報を得るためレコード収集にのめり込んだ80年代にジャッキー・グリースンと運命的な再会をしました。それがイージーリスニングのバンドマスターとしての彼です。彼のアルバムのデザインはやたらロマンティックで、ムードがあり、お店で「買うべきか?買わざるべきか?」悩んでいる客をその気にさせる魅力満載でした。
 私が最初に購入した青いジャケットのアルバム「Romantic Jazz」はタップダンスに使えそうな曲が何曲も入ったレコードでした。ところが、それ以降購入したレコードはゆったりしたテンポのものばかり。かなりの枚数を〈ジャケ買い〉しては裏切られました。
 まだ佐々木隆子先生がお元気な頃、先生がリサイタルの企画をされると決まって「Romantic Jazz」のA面最初の曲“How About You”をセレクトしたものです。
 残念な事に何故か先生には選んで頂けず、毎回ボツになっておりました。
 やがて先生が亡くなり、レコードも処分して20年以上たった頃、今度はCDとして売られている「Romantic Jazz」と再会し、またまた〈ジャケ買い〉してしまいました。
 ただしこの時買ったのは、2011年のY'sTapDanceParty最初の公演「PRECIOUS」で淺野康子さんと押田勝年君が“How About You”を歌い踊る場面の音楽として使用する為でした。
 レコードに針を落とし、その美しい音色に感動してから25年もたってやっとタップ・ダンス・ナンバーが現実となったのです。
 ジャッキー・グリースンとは私にとってそんな存在なのですね。
 
 天野 俊哉 
 
 
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