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		| Vol.54 タップダンサーのおしゃれへのこだわり |  |  |  
		| タップダンサーはかつておしゃれの代名詞でした。今回は、タップダンサーのおしゃれについて書いてみたいと思います。日本でも杉本幸一先生のように普段着るものから、衣装、タップシューズに至るまでこだわりを持っている方がいらっしゃるので、「かつて」と過去形にしてしまうのがどうかと思いますが。 みなさんも観たことがあると思いますが、グレゴリー・ハインズやリチャード・ギアが主演した「コットン・クラブ」(1985)の中に、タップダンサーの集まる“フッファーズ・クラブ”のシーンで出てきます。よく来日されるDr.ジミー・スライドも顔を見せるその集いのリーダーが、今は亡きチャールズ・ホニ・コールズです。
長年、コールズ&アトキンスという、とてもおしゃれでスマートなタップダンス・ペアとして知られた方です。日本で「コットン・クラブ」が上演された頃、「My One and Only」というトミー・チューンとトゥイギー主演のブロードウェイ・ミュージカルが来日公演を行いましたが、コールズはそのキャストとして来日したことがあります。今、手元にコールズのインタビュー記事がありますので、彼のこだわりをピックアップしてみましょう。
 
 Q : プロのタップダンサーになって何が一番変わりましたか?
 「衣装が良くないね。いや、衣装は大事なんだよ。あの頃、一番おしゃれだったのはタップダンサーだった。最先端をいっていたからね。巡業などで二度踊る時は、衣装を変えるんだ。だから、持ち歩く衣装の数が大変。そのデザインを真似しようというんで、行くところすべてタップダンサー達がやって来る。いつでも楽屋はタップダンサー達と大きなトランクで大騒ぎしてたよ」
 
 Q : デビュー以来、全ての衣装を保存しているそうですね?
 「それでね、ワイフに叱られるんだ。「古いのはお捨てなさい」って・・・。しまうスペースだけでも相当のものだからね。でも捨てられないよ」
 
 コールズは、1985年頃から亡くなるまで、数々のタップダンスのHOW TOビデオやワークショップ・ビデオに出演していましたが、183cmの長身だからというだけでなく、いつもピリッとしていました。Tシャツやジャージでケイコしている今の時代、私も含めて考えさせられるエピソードですね。
 
 天野 俊哉 
 
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