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		Vol.525 カレーグルメ4
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《神保町におけるカレーライスの正しい食べ方の巻》 
 以前、皇后美智子さまが新聞記者からの「もし自由になる日が1日あるとしたら何をされたいですか?」との質問に「透明人間になって学生時代によく通った神保町の古本屋街を歩いてみたいです」とお答えになられた事があります。とてもウィットに富んだお言葉に驚いたものですが、加えてお気の毒にも思いました。私はいつでも歩きたい時に歩けるのに。 
 という訳で今回は皇室の話題ではなく、神保町のカレーグルメの続篇であります。 
 前回、加藤忠君と最初に訪れる予定だったカレー店がどうしても気になって翌週ひとりで行ってきました。 
 明治大学と神保町古本屋街のちょうど中間に位置するインドカレーカーマ。今から10年位前に飛び込んだ店ですが、とにかく辛くてビックリのカレーでした。その時は確か水を飲みすぎて辛さに負けました。いつかリベンジする事を誓い店を後にしたものです。 
 平日の午後1時半過ぎ、ランチタイムを外したけど案の定満席です。
 メニューは、チキン・キーマ・野菜カレーの3種類。そして迷う事無くじゃがいもとチキンごろごろのチキンカレーを注文しました。 
 店内ウォッチングをすると、カウンター6席は場所柄のせいか男性のお1人様ばかりでしたが、たったふたつのテーブル席には、近所の会社勤めのOLさんが2人大声でトーク中。食べ終わったらサッと出て行くタイプの店なのに場違いな人達だな。 
 さて前回はこの待ち時間に水を飲みすぎたので、ひたすら我慢しました。 
 待つこと5分。そして出てきました!あのサラサラッとしたカーマカレーとの再会です。 
 やはり辛い!辛い!辛い!辛い!ひたすら水には目もくれずカレーを口に運びました。 
 さすがに前回の様なツラさはなかったけど、食べ終わった瞬間に汗が吹き出してきました。 
 私を含め殆どの方がチキンカレーでした、そして汗だくでした。 
 そんな中、カウンター席ふたつ隣にキーマカレーの方がいたのですが、その方は明らかに私達とは違った存在感で独特のオーラを放っていました。 
 今買ってきたばかりであろう文庫本を左手に持ち、左肘をつき、右手に持ったスプーンでキーマをライスにブレンドして口に運んでいました。 
 凄いと思ったのは、食事中全く本から眼を離さない事でした。 
 もしかしたら、これこそが歴史ある神保町での正しいカレーの食べ方なのかも知れません。 
「大声でしゃべったり、スマホをいじったり、汗を拭いたりするのはまだまだ甘ちゃんだよ」 
 そんな声が聞こえてくるようでした。勉強になりました。 
 外に出てジャンパーを着ていると、通りを挟んで斜め前に中古レコード店を発見。 
 チラッと覗いた瞬間思い出しました!かつて私はこの中古レコード店を目指して神保町に来て、斜め前にあるカーマカレー店を発見したのでした。 
 かなり寂れた感じになりましたが書籍の在庫が豊富な店で、面白そうな音楽書を2冊ほど買いました。 
 私にとって神保町は何度でも訪れたくなる、そんな魅力的な街のひとつです。 
天野 俊哉 
 
  
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