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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.498 YouTubeで観る〜踊る振付師その1 ハーメス・パン
 ハリウッド映画で、本来裏方さんでありながら何らかの事情で踊る事になってしまった人々を取り上げます。
 まずは1930年代フレッド・アステア主演のミュージカル作品で数々の名ナンバーを残したハーメス・パン。1940年アステアから離れ、20世紀FOX映画社と契約します。何度も書いてますがFOXではブロンドの美人を主役にしたミュージカルをたくさん製作していましたが、はっきり言って良い男性ダンサーがおりませんでした。そこで仕方なくかどうかは分かりませんが、踊らされたのがハーメス先生でした。技術はもとより外見がアステアとうりふたつでした(写真の左側がアステア、右側がハーメス先生)。
 FOXミュージカルの女王ベティ・グレイブルの映画からハーメス先生のダンスナンバーをピックアップしてみましょう。
 現在YouTubeで観る事の出来るお二人のデュオは3曲。
 1942年「Footlight Serenade」からコンボ演奏をバックに稽古着でのタップダンス。
 1943年「Coney Island」から同映画での豪華ショーナンバー“Danger in a Dance”。
 1944年「PinUp Girl」からワイルドなショーナンバー“ONCE Too Often”。これはアパッチダンスとしても知られています。
 実のところ私がもっとも好きで皆様にオススメしたいハーメス先生とベティのデュオは検索しても出てきませんでした。また日を改めてご紹介いたしますね。
 さてFOX映画専属のベティ・グレイブルはずっとアステアとの共演を社長のダリル・F・ザナックに希望してましたが結局叶いませんでした。運命とは皮肉なもので1940年代ベティの強力なライバルだったコロンビア映画のリタ・ヘイワースはアステアのみならずジーン・ケリーさらにはハーメス先生ともデュエットしています。1942年「My Gal Sal」の豪華なショーナンバー“On the Gay White Way”をYouTubeで観る事が出来ます。
 余談になりますが、Y'sTapDanceParty公演「PRCIOUS Vol.2」のオープニングアクトで可愛らしい二人の千夏さんが指揮をした楽曲がこのハーメス先生とリタ・ヘイワースのデュエット曲でした。ハーメス先生のこれらのダンスはYouTubeでHermes Pan Dancingを検索しましょう。ぜひご覧下さい。

天野 俊哉




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