TAP DANCE LOGO
INSTRUCTORS
STUDIO : 戸塚スタジオ
NETWORK
SCHEDULE
EVENTS
COLUMNS
DANCE TEAMS
LINKS
OUR MASTER : 佐々木 隆子
COLUMNS

Vol.380 NTDに向けて(番外篇)
 私は自分の肌の白さにコンプレックスを持っています。少年時代は365日、野外スポーツ漬けだったのに、結局黒くなりませんでした。学生時代には、酒を飲むとすぐ赤くなってしまいましたし。
 昨年、Y's公演前にドーランを購入した時には、自分にはアンバランスな「濃すぎる」ものを選びました。もちろん不評続出。淺野リーダーはたった一言、「黒すぎ」。それでもイメージチェンジをめざして、せっせと塗り続けた私ですが、今回のNTD2013で同じPure Jewelsのメンバーになった10代の子たちの反応には愕然としました。彼女たちはY's公演で私が振付をした「Chicago」というナンバーを踊っていたのですが、後半乗り切るのに苦労していたので少しアドバイスをするつもりで楽屋を訪ねました。どちらかと言うと色白のK.K.さん、I.C.さん、どちらかと言うと色黒のH.A.さん、K.C.さん、S.Y.さんの2グループに分かれていました。5人とも私のアドバイスを聞きながらきちんと返事をしているものの、目が笑っています。さすがの私も、その原因が自分の黒い顔にあることに気付きました。「やっぱ黒い?」と聞くと、中学生のK.K.さんが子ども特有のストレートさで、「はい」。
 そのまま引き下がれない私は、その公演でパートナーだったK.C.さんを指さして「でもね、K.C.さんの黒さに合わせたんだよ」と、苦しい言い訳をすると、それまで黙っていたH.A.さんが「でも、この子(K.C.さん)よりずっと黒いです」。もう、認めるしかなさそうなので、「そうだね、頑張ってね」と力なく答え、楽屋を後にしました。ここまで言われるとは、アドバイスしに行かなきゃ良かったと思ったものの、その後ステージでは最高の「Chicago」を踊ってくれたので、やっぱ言って良かったのだと自己満足。わざわざ公演を見に来てくれた松本晋一さんも「あの子たち、あんな長い踊りを良く踊りきったね」とほめてくれました。
 今回のコラムをまとめると、NTD2013では肌に合ったドーランを使いますよ、というお話でした。

天野 俊哉




Copyright 2005 Y's Tap Dance Party. All rights reserved.