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Vol.2234 SKDスタス解散とタップ界の今後
 NHKの朝ドラ『ブギウギ』の大ヒットで一気に全国区で話題になったのが《OSK大阪松竹歌劇団》、歌劇団員の事故で一気に週刊誌ネタに成り下がったのが《宝塚歌劇団》、その陰でひっそりと幕を閉じたのが浅草を拠点に一世を風靡した《SKD松竹歌劇団》のOG達によるSKDスタス。今回は最後のSKDスタスと現在東京で活動し続けているレヴュー団体を取り上げます。

 いちいちうんちくを述べるコラムではないので結論から言いますと現在レヴューと呼べるのは宝塚歌劇団の1部の演目のみでOSKもSKDスタスもレヴューという名のダンス・ショーだと私は思いながら観劇しております。タップ仲間で、私より遥かにレヴュー好きの松本晋一さんはもっとシビアな見方かも知れません。

 SKDスタスは長年浅草の国際劇場で踊られてきた千羽ちどりさんらSKDOGのベテラン4名が音頭をとり続けてきた事に価値がありました。スタスは浅草花やしきの中の劇場を借りて年に3回の公演でしたが、男役さんと女役さんの色気を持つ女性が減ってしまい作品の質が落ちてきて、さらに観客が離れているのが気になってました。千羽さん、高城さんらがスタッフとして会場にいらして接客などされてましたが、たまにはステージで黒燕尾服姿を見せても良かったのでは?といつも感じてました。

 最近では、SKD出身のもっと若手の方がSKDOGや宝塚OGやOSKOGを集めた《浅草レヴュー》なるものを浅草公会堂で上演し始めました。私はまだ観たことがありませんが出演者が多くて中々活気があるようです。もう一つ、《クリスタル》という団体が日本橋公会堂で上演を続けており、代表の方が魅力的なのと若い男役さんが揃っているのが強味だと思います。

 コロナ時代が少し落ち着いてきて皆さんが活動を再開した事で同じような活動をする団体と人間がバッティングしてきたのは確かです。ショービジネスは弱肉強食の世界なので同情は出来ません。実はタップダンスの世界も同じようなイベントが増えてきています。しかも1年は12ヶ月しかありませんので必ずバッティングしてゆきます。レヴューの男役さんがあちこち引っ張りだこになってるようにチケットの売れる団体や魅力的なタップダンサーが引っ張りだこになるのは時間の問題(すでに?)だと思います。
 私などはもう観客側で接する事の出来る立場なので東京のレヴュー界も日本のタップ界も今後の展開を楽しみにしてゆきたいと思います。

 SKDスタスは今後榛名珠理さんをリーダーとして《浅草レヴュー》として活動してゆかれるそうです。タップダンスを魅力的に踊る利根川鈴実さんという方に注目してます!

文責:天野 俊哉



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