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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2200 もうすぐ生誕100年ジューン・ヘイヴァーCジーン・ネルソンをハリウッドに
 20世紀FOX映画のスターとなったジューン・ヘイヴァーですが彼女の最大の功績は物凄い才能のタップ・ダンサー、ジーン・ネルソンをハリウッドに招いたことかも知れません。背が高くてハンサム、タップダンスはフレッド・アステアの優雅さとジーン・ケリーのアクロバティックを兼ね備え、クラシックバレエも踊れるプロのアイススケートの選手でした。「そんなダンサー居るわけない!」と思った方は直ぐにYouTube検索してみましょうね。

『アイ・ワンダー・フーズ・キッシング・ハー・ナウ』
(1947)

 作曲家ジョセフ・E・ハワードの伝記映画ですが、映画が製作された段階で半世紀近く前の人物であり、使われた音楽も流石に古めかしい。しかもジューンさんが子供っぽいので彼女が憧れる主人公は彼女よりも大人の女性ばかりを追いかける!という『アイルランドが微笑む時』と同じくパターン化されたもの。

 素敵なジーン・ネルソンを映画デビューさせたことで少しはミュージカル・ナンバーに磨きはかかりました。ハーメス・パンが振付した2つのダンスでのジューンさんとジーン・ネルソンのデュエットはキラキラしていて何度も見たくなります。

『嵐の園』(1948)
 ジューンさんのデビュー作『勝利の園』と全く同じような競走馬を扱った作品でジューンさんは出番が少ない上、ブルージーンズ姿や黄色い水着姿だけが売りの酷いもの。今日、マリリン・モンローのデビュー作として有名になりましたがそのマリリンの出演場面は編集でカットされてしまいました。

『オー・ユー・ビューティフル・ドール』(1949)
 ヴォードビル全盛期に沢山のヒット曲を世に贈った音楽家フレッド・フィッシャーの伝記映画。先の『アイ・ワンダー〜』よりは音楽に馴染みのがあるとは言え、もう少し新しい感覚の企画が無かったのでしょうか?振付は天才ハーメス・パンからセイモア・フェリックスに逆戻りしたうえジーン・ネルソンもいません。ちなみに今回主人公マーク・スティーブンスが追いかける大人の女性はゲイル・ロビンス。

 そのマーク・スティーブンスがミュージカル・ナンバーでジューンさんと軽やかなタップダンスを踏むのは嬉しかったです。フィナーレの演奏会の場面ではジューンさんが譜面なしでピアノを弾きまくり私たちを驚かせます!しかも曲が“ダーダネラ”。1988年に青山円形劇場で開催された佐々木隆子先生のリサイタルでたったの32小節ですが、私が隆子先生とデュエットさせて頂いた懐かしい曲です。

 つづく。

天野 俊哉



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