TAP DANCE LOGO
INSTRUCTORS
STUDIO : 戸塚スタジオ
NETWORK
SCHEDULE
EVENTS
COLUMNS
DANCE TEAMS
LINKS
OUR MASTER : 佐々木 隆子
COLUMNS

Vol.2183 藤川誠さん『M'S TAP FACTORY29周年記念公演』そのB
 1990年代にファンキーなスタイルで日本タップ界に旋風を巻き起こした藤川誠さんのM'S TAP FACTORYが29周年をむかえ、記念公演をラゾーナ川崎プラザソルで開催しました。

 さて藤川誠さん自慢のクリエイター達が今回も大活躍しました。
 ついに小林望夢さんの漫才を生で拝見する事が出来て嬉しかったです。やはり小林さんの関東と土居大夢さんの関西のコンビでしたが大いにウケてました!
 小林さんの振付作品はシチュエーション物が多く、ひとつはダンサー全員が頭からフードを被っていたので誰が誰だか分からず残念、でもこうしたクールなナンバー活きてました。もうひとつの黒子のダンサーが登場するナンバーはチェックのベストとパンツの衣裳が素敵なシチュエーション・ナンバーでした。

 私は原口武土さんが以前創った昭和の家族コントからダンスになるナンバーが好きでしたので大いに楽しませて頂きました。裁判所を舞台に争うナンバーでは紙のプレートが効果的に使われました。全く収拾が付かなくなり、一体どう終わらせるのか?と思いきや上下から滑り込んで《和解》とスマートに。

 クリスマスの寸劇は先の車椅子タップダンサーの福井聖子さんを上手くフィーチャーしましたし、トナカイの着ぐるみ姿の原口さんと小林望夢さんの熱演、さらに着ぐるみへの早替えを見せる木村日向子さんも加わってクリスマス・シーズンにぴったりの作品でした。トナカイ達が客席に降りて私たちにお菓子までプレゼントしてくれました。

 原口さんが振付を担当して井上千里さんとデュエットした“ファッシネイティング・リズム”のステップとステップの合間に見せるポーズやリアクションのアイデアがとても素敵でした。井上さんが小林望夢さんとデュエットした“スリーピング・バード”は以前配信の時に拝見した時凄く好きだったナンバーなので嬉しかったです。井上千里さんがガールズ・グループで振付したナンバーの曲が古いミュージカル映画の“ウィークエンド・イン・ハバナ”に似ていて曲名のことを考えてしまい作品に集中出来ませんでした!が、ベースのパートのリズムが師匠譲りで好きでした。

 サンパール荒川の舞台で井上さんが振付された“ユー”はとてもシックで大人っぽいムードのナンバー、チャップリンの“スマイル”でソロを創られたこともある井上さんらしい繊細さを感じました。そして我らが大将、藤川さんとメンバーの皆さんがグリーンの衣裳で踊りまくるハードな“フォー・ブラザーズ”。マンハッタン・トランスファーの男女ヴォーカルを男女ダンサー達にふり分ける構成もさすが。終盤にエアプレーンの振りが出て来たのが特に嬉しかったです。この2曲を客席からじっくり観賞出来てラッキーでした。

 長くなりました!藤川誠さんの29周年記念公演、ひとつも無駄が無くて最高に楽しませて頂きました。皆さんが振付してきた魅力のある作品はこれからも是非リバイバルして頂きたいです。そして次回もたくさん笑わせて下さいね!
 お疲れ様でした。

天野 俊哉



Copyright 2005 Y's Tap Dance Party. All rights reserved.