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Vol.2174 もうすぐ生誕100年ジーン・ピータース〜ハリウッド映画の知的な美人女優
 少し前になりますが『アビエイター』というレオナルド・ディカプリオが主演、マーティン・スコセッシ監督の映画がありました。ハワード・ヒューズという冒険家でお金持ちで大富豪の実業家の大変良く出来た伝記映画でしたが、そのハワード・ヒューズと長いこと結婚をしていたのが1926年生まれのハリウッド映画女優のジーン・ピータースです。私が映画ファンになった頃ハワード・ヒューズはかなり変人と報道されており、ジーンさんは自宅から一歩も外出出来ず囲われていたそうです。せっかく玉の輿に乗れたのについてない方です。

 ジーンさんは美人コンテスト優勝などを経て21歳で20世紀フォックス映画会社と専属契約を結んでタイロン・パワー作品で映画デビューします。そんなデビュー当時に出演した野球コメディの傑作『春の珍事』では等身大の若々しい女学生役でした。とても知的な雰囲気を持った美人ですが没個性でもあり中々良い作品に巡りあえません。『女海賊アン』の様にせっかくタイトルロールを演じるチャンスが来たのにかなり酷い作品で名声は得られず。

 そんなジーンさんにハリウッド映画の新時代を創った名優マーロン・ブランドと『革命児サパタ』に主演するチャンスが。原作がジョン・スタインベック、エリア・カザンが監督、さらにアンソニー・クインが共演という一流どころが集まりました。白黒画面でのジーンさんは美しさがより際立ち、役柄を含めて強い印象を残しました。愛する主人公サパタと永遠の別れを強いられたジーンさんを捉えたアップ映像でのジーンさんの演技が素晴らしい!『革命児サパタ』はジーンさんにとって文句なしの代表作になりました。

 当時、ジーンさんと共にフォックス映画でスター候補だったのが同い年のマリリン・モンローでした。揃ってくすぶっていた時期に『アズ・ヤング・アズ・ユー・フィール』と『人生模様』等に一緒に出演しております。ジーンさんは限りなく知的に、マリリンさんは限りなくグラマラスにでした。

 そしてフォックス映画が『ナイアガラ』で大々的にマリリンさんを売り出すタイミングでジーンさんは一気に引き立て役にまわされてしまいます。『ナイアガラ』はかなり酷い作品で、マリリン・モンローとナイアガラ観光の宣伝をしたいだけの内容です。そもそもジーンさんが演じた役はオスカー女優アン・バクスターが賢明にも断った役柄でした。

 アメリカ全土にテレビの波が吹き荒れるとハリウッド映画はゴージャスなカラーと大きなスクリーンで対抗する事に。この時期にフォックス映画の大作『愛の泉』に主演します。イタリアのトレビの泉を一躍有名にした観光映画で、フランク・シナトラが歌う主題歌が人気に拍車をかけました。私は中学生の時に観てかなり好きな映画だったのですが、今回約半世紀ぶりに観ると《大掛かりなだけの間の抜けたラブ・ロマンス》なんて批評しか出来ませんでした。
 純粋な少年よ何処へ?
 ちなみに当時まだ28歳のジーンさんは髪型と演技のせいでえらく老けて見えます。1956年にはハワード・ヒューズと結婚しているので自分から女優生命を見限ってしまったのかも知れません。

 なんか酷いコラムになってしまいましたが、私の中学生の頃は上記の映画をはじめ、『拾った女』『アパッチ』『折れた槍』などがテレビ放送される日は朝から学校でもその映画とキレイなジーンさんの事ばかりを考えていました。
 今回は私にとって懐かしいジーン・ピータースさんを取り上げました。

天野 俊哉



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