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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2161 最高に楽しめた『BE CRAZY 2023』(そのA)
 ストイックなソロ・ナンバーを踊り終えた加藤忠さんがマイクを持ってのトークコーナー?かと思いきや松本晋一さんを舞台上に呼び出しました。

 松本さん中々趣味の良いアロハシャツ着て2年間稽古を重ねてきたウクレレを初披露。演奏しながら小粋なタップを。曲が“On the Sunnyside of the Street”でウクレレとタップの相性の良さを感じました。松本さんの笑顔で幸せそうな姿に女性客の皆さんがすごい声援をおくってました。愛されているのですね!

 そしてAkkinさんを挟んで松本さん加藤さんのトリオ・ナンバーはまず可愛い衣裳を着たAkkinさんのチャーミングな登場の仕方に客席から声が上がってました。女性を主役にしたトリオの技と言うか、女性の活かし方を熟知した松本さんの振付のアイデアに圧倒されてしまったナンバーでした。

 森田さんが今回自分のソロ・ナンバーに“Mr.Bojangles”を選びました。森田さんは熱烈なサミー・デイビス・ジュニアのファンですから選曲は当然なのですが、私はかなり苦手な曲でして、色々な方がこのナンバーを選んでことごとく失敗しているのを見て、さらに苦手になってしまったので恐怖でした。ところが森田さん、先ずは登場するや私たち観客に一礼をしてから踊り出したのです。彼の往年のレジェンドに対する気持ちが実に謙虚で、それまでの“Bojangles”とは全然違っていて味がありました。形だけでなく純粋に心でステップを踏んだ森田さんのこのナンバーは最高でした。そして、ガラッと雰囲気を変えた“Spain”というナンバーは森田さんとAkkinさんのデュエット。このお2人も相性が良いですね。

 さて、松本さんのソロ・ナンバーはコール・ポーターの名曲。ちょっと肩を上げて小粋に踏む松本さんスタイルが楽しい。ベースに乗せたリズムが気持ち良くて、ラスト下手の壁に寄りかかるのがまたカッコいい、いやカッコ良すぎる!

 BE CRAZYのオリジナル・トリオによるナンバーは私とは縁のある“Minor Swing”。サークルでスタートしたりソロ回しがあったりと構成は全く違うものの、後半にシムシャムのステップが登場する辺りは一緒なのでニヤリとしてしまいました。

 フィナーレは昨年のリバイバル、松本さん振付の“ザッツ・エンタテインメント”。ここに来てこのキツい振付か!と誰でも驚くくらいなのにやっぱり見たいナンバー。加藤さんはこの振付が大変そうですね。今回は夜の部を拝見出来なくて本当に残念でした。
 『BE CRAZY』の一番の魅力はやはり実力のある4人のタップダンサーがお互いを刺激し合って高めている相乗効果だと思います。多分プロデューサーの加藤さんが曲や振付のスタイルまで細かくチェックして全体をまとめているからこそ無駄が無いのです。来年も開催するそうですのでタップダンサーの皆さんには絶対オススメしたいです。

 ご出演の皆様お疲れ様でした!
 楽しませて頂きました!

天野 俊哉



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