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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.2068 Y's取材班さんを追って〜『撃てばかげろう』
 1980年代、旅行会社の中吊り広告が往年の映画ポスターみたいな賑やかなデザインだった事があり、JRの車内で楽しく眺めたものです。Y's取材班さんが先の『エバラ家の人々』と同じ1991年に出演された『撃てばかげろう』はDVDのパッケージ・デザインを見る限りそんなレトロな雰囲気を持っています。

 主要キャストは、当時の若手スター清水宏次朗さん、同じく竹内力さん、舞台『THE WINDS OF GOD』で人気の今井雅之さん、ベテランの川谷拓三さん、同じくベテランの名取裕子さん、間寛平さんに白竜さん、そして大御所の菅原文太さんが友情出演という本格的な極道映画です。
 「やくざ稼業なんて何を撃ったところで、所詮かげろうよ」という文太さんの言葉が響きます。
 111分というラニングタイムはかなり長いので快人二十一面相が送ってくれたフィルモグラフィを見たところ、Vシネマではなくて劇場公開映画のようです。

 実を言うと今回『撃てばかげろう』を何度観てもY's取材班さんの姿を見つけることが出来ませんでした。
 竹内力さんの組員か?
 八名信夫さんの組員か?(赤い矢印の人?)
 ヒットマンの組員か?
 例のフィルモグラフィには「ヤクザ組員」としか記載されていない!
 特に銀座の広いクラブでの組長暗殺場面には30名位の組員さんが登場するのでチャンスなのですが鮮明でない画面に組員さんがごちゃごちゃなのでストップしてガン見するも判別出来ませんでした。アシカラズ。

 Y's取材班さんがこの数年後に新宿のビプランシアターで開催された『プランタン銀座発表会』に飛び入り出演して下さった時、菅原文太さんの事を話されていたので物凄く近くで菅原文太さんのお芝居をご覧になったに違いありません。そして川谷拓三さんは大部屋俳優から名バイプレーヤーに上り詰めた名優のお一人。若いY's取材班さんもそんな川谷拓三さんに刺激を受けながら大勢の中の「ヤクザ組員」を演じていたのかもしれません。

天野 俊哉



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