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		Vol.2064 ハリウッド映画の日本人女優〜高美以子さん追悼
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 私のスマホには毎日のようにアメリカの古い映画が送られてきます。年末に『CRY FOR HAPPY』(1961)なるグレン・フォードとタップ・ダンサーのドナルド・オコンナー主演の軍隊コメディが来たので観ておりました。戦後の横須賀を舞台にした大々的な日本ロケが興味深い。助演にミュージカル『フラワー・ドラム・ソング』で知られるジェームズ繁田さん、ミヨシ梅木さんら日系2世のスター達。 
 そしてもう1人が高美以子、タカミイコさん。「つまらん映画だなぁ」とダラダラ観ていたところ、このタイミングで高さんの訃報のニュースが入ってきました。 
 
 高さんにはマーロン・ブランドと共演した『サヨナラ』(1957)という超有名なハリウッド映画があります。宝塚歌劇団か松竹歌劇団みたいな関西の女性ばかりの歌劇団を舞台にした作品だったので高さんはOGの様な宣伝をされてましたが、これが全くのウソ。さらに年齢が『サヨナラ』撮影中既に30代でおられたようです。高さん実生活では第2次世界大戦中に収容所生活を余儀なくされたり物凄い苦労をされたそうで、今回初めて知りました。多分『サヨナラ』では沢山の日本人女性をオーディションしたはずですが、演技未経験の高さんが名優マーロン・ブランドの相手役に選ばれたのはそのエキゾチックな容姿でした。ただし、白人のマーロン・ブランドと有色人種である日本人、高さんとのラブシーンはアメリカ社会に大きな衝撃を与えたそうです。流石に『サヨナラ』は大作だけあってヒロインの高さんにはハリウッド最高級のメイクアップ・アーティストが付き、美貌もひときわ輝いてましたが、その数年後に製作された『CRY FOR HAPPY』、さらに数年後の『走れ、歩くな!』では《普通の日本人》にしか見えず『サヨナラ』の名声は何処へ?でした。 
 ちょっと残念。 
 
 李香蘭と呼ばれた山口淑子さん、日本人で初めてアカデミー賞を受賞したミヨシ梅木さんと共に高美以子さんは戦後のアメリカで、ハリウッド映画スターとして日本人女性の地位を上げた功績は大きいと思います。 
 高美以子さんのご冥福をお祈りいたします。 
天野 俊哉 
  
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