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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1779 長澤仙明さん率いる『WONDER BEATS』コットン・クラブ進出
 長澤仙明さん、Masashiさん、FALCONさん、清水錬さん、谷澤和真さんら若手タップダンサー5人が組んだ『WONDER BEATS』のライブを観に東京のコットン・クラブまで出掛けました。それにしてもコットン・クラブみたいなブルーノート、ビルボードと並ぶ日本の一流ナイトクラブに出演だなんて凄い!凄すぎる!羨ましい!
 このグループ《誰が見ても面白いタップダンス・ショーを目指して》活動を展開しているそうで、昨年の夏に彼らの天王洲でのライブを見た淺野康子さんと橋爪麻美さんからは「絶対に観るべき!」の感想を聞かされましたので前の晩はもう興奮して眠れませんでした。

 開店当時にライブ抜きで食事だけしようか、と考えていた位メニューが魅力のクラブでしたのでこのタイミングでスペシャル・ディナーにでもありつこう!とテンションあげたものの、現在はスナックだけとの事。お店儲かっているのかしらん?何か気になってしまいました。よって今回は寂しく一人だしディナー抜きなのでライブ開演直前に着席しました。この日は谷澤和真さんのお師匠さんでおられるみすみ“Smilie”ゆきこ先生と未佳さん、Y'sの渡部直子さんにお目にかかれました。後はマスク姿ゆえ何方が見えていたか全く判別出来ませんでした。広い場内はほぼ満席。私はテーブルの一人席でしたが、隣に着席されたリーダーの長澤さん家族と同じマンションに住んでいるという女性の方とお話をさせて頂きました。

 暗転の中、黒燕尾服を着た5人が板付しテーマ曲でしょうか?歌いタップを踏みまくるオープニング。すごいバイタリティです。よく息が上がらない!
 続いてゲストのbableさん、佐々木名央さんのお2人が客席から現れ舞台に、ここでさりげなくバックダンサーになる5人が格好良い。振付が私好みで。途中でフェードアウトしたFALCONさんがダービーハットを2つ持って登場、長澤さんとハットトリックを使ったダンス・ナンバーを。長澤さんスゴく稽古したのでしょう!最後は帽子が3つに増えてたので驚きです。入れ替わりで顔にフィットした面白い柄のマスクをしたMasashiさん、清水さん、谷澤さんがぴったりくっついて登場。なつかしの『ソフィスケイテッド・レディース』のスタイルか?Masashiさんのアカペラタップに私の前の席の若い女性ファン達が大喜び、彼の最上のテクニックを見せていました。
 ソフトシューの軽いタップを聴かせた後はハイな“オパス・ワン”。5人それぞれのタップのスタイルがじっくり。それにしてもオーソドックスなスイング・ジャズの名曲も彼らが踊ると何てモダンに変身してしまうことか!後半の超ハイキックの連続で場内の盛り上りも最高潮に。いやぁ、自分ももう10歳若かったらこの素晴らしい振りで“オパス・ワン”を踊ってみたかったです。1部の最後は映画コットンクラブからモーリス&グレゴリーのハインズ・ブラザーズが歌いタップを踏んだ“クレイジー・リズム”。長澤さんがこうしたコメントを入れてくれるのは嬉しかったですね。
 1部のどのナンバーか忘れましたが若い彼らのタイム・ステップのリズムが大変心地よくて、改めてタップの王道であるタイムス・テップを見直しました。次の振付に使いたくなりました。

 短い休憩時間中にFALCONさんが舞台に、マイムやマジックのアクトを見せながら、最後はクリスマスツリーを舞台センターに移動、後半の始まりです。学校のチャイムが聴こえてWONDER BEATS学園の綿(コットン)部(クラブ)によるショート・ストーリー。5人が学生服を着て登場しますが、あまりに実年齢が近すぎて意外性は無かった!本音で私達の『東京リズム劇場』の学生が勝った!ここではゲストの綿部OBを演じたbableさんの柄の悪さ(失礼)が一番笑えました。季節がらクリスマス・ソングに綿部の歌詞を絡めて聴かせるのがえらくフィットしていました。
 FALCONさんがこの前後で見せたアクトが相変わらず素晴らしかったです。ゲストの佐々木名央さんがしっとり歌い上げ、クラシカルな曲で5人がステップを踏むナンバーも魅力的でした。休憩込み1時間25分。
 若い皆さんなので賑やかなイメージが強いのですが、静かな楽曲でのタップも上手くこなせるようですね。もう立派なショーマンである長澤仙明さんを中心にそれぞれの個性をどんどん延ばしていって欲しいです。次回は清水錬さん、谷澤和真さんをフューチャーした場面も見せて頂きたいと思いました。
 WONDER(驚き)BEATS(奏でる)たしかに名前に恥じない見事なタップダンスチームだと思いました。

 お疲れ様でした!

天野 俊哉



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