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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1474 Y's取材班との再会〜『アウトレイジ最終章』DVD
※後半に少々過激な写真が掲載されていますので、気の弱い方はご注意ください。

 新宿紀伊國屋書店のDVD売り場でいつもの様にブラブラしていると「何だバカ野郎!」「ふざけんなこの野郎!」と人を罵倒する大声が聴こえてきたのでビックリ。
 客同士の揉め事かと思いきや、新作DVDのプロモーション・ビデオが流れているだけでした。ホッ。
 声の主はお笑いタレント松村邦洋さん。
 松村さんがビートたけしさんの真似をしながら首をひねりながら怒鳴っているので何事かと思いテレビ画面を観ると、『アウトレイジ最終章』のDVD発売の宣伝でした。
 そうか!遂に発売されたんだ。
 棚に飾られている商品を手に取ると、Blu-rayとDVDの2種類がある。
 分かりづらい!
 次に¥6000の特別盤と¥3800の通常盤の2種類がある。
 分かりづらい!
 隣には過去の『アウトレイジ』の2作品のBlu-rayとDVDが。
 分かりづらい!
 さらに隣には『HANA-BI』をはじめとする過去の北野武作品のBlu-rayとDVDがところ狭しと飾られている。
 超分かりづらい!

 話を戻そう!
 今回は大人しく¥3800の通常盤を買おうと思いました。しかし、しかしですよ、今までスター・ウォーズ、サザン・オールスターズ、安室奈美恵、松田聖子、嵐に至るまで「どうせ買うなら特別盤」を貫いてきた天野が通常盤なんて許されるのだろうか?
 『アウトレイジ最終章』の特別盤の凄い所は  本編映像の104分+予告編4分に加えて、特典映像はそれを上回る111分。
 メイキング、舞台挨拶等の映像に加え24ページの解説書まで付いている!
 自分の信念を曲げてはいけない!
 そして、特別盤を握りしめ会計に向かいました。

 この北野武監督作品にあのY's取材班さんが出演している事はコラムVol.1355でも触れましたが、あまりにも大人数の銃撃場面だった為、私が見つけたその役者さんが本当にY's取材班さんであったのか?残念ながら確認出来たわけではなかったのですね。
 早速デッキにDVDをセットしてその場面を。
 1時間16分辺りです。
 取材班さんによるとロケ地は宇都宮グランドホテル。
 関西の花菱組の組員さんが勢揃いするパーティー会場。皆さん黒のスーツを着ていらっしゃる。組員さん達は丸腰なわけで。そこへビートたけしさんと大森南明さんがマシンガンを構えて乗り込む!という設定であります。
 まず、幹部の西田敏行さんや出所した組員さんを前に乾杯をしている組員さんのパーティー。マシンガンの音に何事じゃ?と振り向く一同。取材班さんはちょうど非常口ランプの下辺りにいらっしゃる。こ、こわいお顔!
 ビートたけしさんと大森南明さんが乗り込んできてマシンガンを撃ちまくる!
 花菱組を一掃するという感じですね。
 途中から動きがスローモーションになります。
 カメラが右から左にパンしながら、撃たれまくる組員さん達を撮して行きます。
 その時です。
 画面左にヌーッと現れた組員さんが撃たれ、胸から血糊が噴き出します!スローモーションとは思えない位のスピードでダイナミックに後ろに吹っ飛びます。
 あまりに凄いインパクト、こちらもスローモーションで再生して画面を停める!
 もしや、これは、Y's取材班さんではないか?
 間違いない!ご本人だ。
 写真に収めました!
 リハーサルでジックリとカメラ写りを狙ったとしか思えない位見事なタイミングの演技。
 北野監督も「また、やりやがったな?」ニヤリとしたにちがいない。映画のプロはたとえ脇役であってもスターですね。
 感心しました。
 メイキングによるとこの場面はワンショットでの撮影だったそうです。あれだけ血糊が飛び散って食器やテーブルが散乱するのだから一発勝負のワンショットですよね。
 このY's取材班さんが撃たれたショットは通常盤での予告編と特別盤のメイキングにも収められていましたが、北野監督によるリハーサル場面がメイキング映像に無かったのはとても残念でした。
 テレビ放映された際はお見逃しなく。

 さて、西田敏行さんをはじめ病み上がりの俳優さんが多かったそうで撮影の苦労話がありましたが、その中で大杉漣さんはまだまだお若く、顔色も良く、インタビューや舞台挨拶でもお元気だったので本当に亡くなられて残念です。
 またプロデューサーとのトラブルから北野監督、というかビートたけしさんが事務所を辞めてしまい、今後の映画製作に影響が出たりするのか?気になるところであります。

 これからもY's取材班さんの活躍を楽しみにしております。

天野 俊哉


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