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Vol.1468 もうすぐ生誕100年ロバート・スタック〜初代エリオット・ネス
 テレビでよく放送される映画の『アンタッチャブル』、ケヴィン・コスナー演じる捜査官エリオット・ネスが超カッコいいですが、半世紀以上前にテレビドラマ『アンタッチャブル』でエリオット・ネスを演じて日本でも人気の高かった俳優がロバート・スタックです。

 1939年、ユニヴァーサル映画の歌う大スター、ディアナ・ダービンが『銀の靴』でシンデレラの物語に挑戦する事に。そこで相手役に選ばれたのが、当時20歳のロバート・スタック(以下ボブ)でした。
 兵役を経てハリウッド映画の美人女優の相手役レベルにおさまったボブは、ミュージカル映画『スイングの少女』では、ジェーン・パウエルとエリザベス・テイラーにモテるだけの2枚目役。30台半ばまでは、俳優として今一つ伸び悩んでいた時期で、与えられるのはスポーツマン、軍人、パイロット、闘牛士等あくまでもルックス重視の役柄ばかりがダラダラと続きました。

 転機となったのが、サミュエル・フラー監督やダグラス・サーク監督との出会いでした。
 1950年代の東京・浅草を舞台にしたサミュエル・フラー監督の『東京暗黒街・竹の家』では、アメリカからやって来た刑事役をニヒルに演じました。これが後年のエリオット・ネス役に繋がった様であります。
 さらに、独特の色彩でファンの多いダグラス・サーク監督作品ではついに演技開眼。タイトルだけは笑える『風と共に散る』ではエキセントリックな青年を熱演。アカデミー助演男優賞にノミネートまでされました。ちなみにこの時にボブと共演してアカデミー助演女優賞を受賞したのが、今年初めに亡くなったドロシー・マローンでした(コラムVol.1403をご参照)。
 続くサーク監督の『翼にかける命』でもドロシー・マローンとがっつり夫婦役で、作品に命を吹き込みました。
 このあと1960年代がテレビ・シリーズの『アンタッチャブル』でしたが、さすがにエリオット・ネスの様な当たり役に巡り会うとその後の役者生活には多大な影響が出るもの。目立った作品や役柄は記憶にありません。

 往年のハリウッド・スター達が再び脚光を浴びていた1980年代になってからボブは、あのスティーブン・スピルバーグ監督の大作『1941』にも大きな役で出演。偉い軍人のボブが、ハリウッドの映画館でアニメ映画の『ダンボ』を観ながら涙を流すなんて名演技を披露。
 さらにその10年後にはラブコメの女王と言われたメグ・ライアンと名優トム・ハンクス主演の『ジョー、満月の島へ行く』にも出演。当時60歳のボブは、病弱なトム・ハンクスが通う精神科の医師の役で最初の方の出演でした。ボブは、私の中ではハリウッドの大スターなので映画の最後にもう一度!と期待したものの全く登場しませんでした。

 私はボブのエリオット・ネスを観たことがありませんのでまだまだその真価を知らないのですね。何時かは出逢えますように。

 今回はロバート・スタックを取り上げました。

天野 俊哉


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