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Vol.1397 もうすぐ生誕100年アン・シャーリー〜有名なのは名前とご主人達
 1930年代に名作『赤毛のアン』がハリウッドで映画化され、ドーン・オディという女優が主人公のアンを演じました。ドーン・オディはしばらくして芸名を『赤毛のアン』の役名アン・シャーリーに代えたのです。私はかなり前からアンの映画を観ていますが、彼女にそんな過去があるなんて知りませんでした。

 さて、今回のコラムの為にアンが主演した作品を棚から探してきました。
 ミュージカル映画だからとの理由で購入した
レイ・ボルジャー主演
『FourJacks and a Jill』
ジョージ・マーフィ主演
『The Powers Girl』
『The Mayor of 44thStreet』

 そして、レイモンド・チャンドラー原作のフィリップ・マーロー物として有名な
ディック・パウエル主演
『ブロンドの殺人者』
の4作品が並びました。
 いずれも1940年代前半にRKOラジオ映画社やユナイト映画社で製作された〈Aの下〉ランクの作品。
 レイ・ボルジャーやジョージ・マーフィの様な素晴らしいタップ・ダンサーと共演しているのだから、と大いに期待して観ましたがダンス・ナンバーはほとんどありませんでした。ほどほどの歌声を聴かせていましたが、わたくし早送りしちゃいました。では、フィリップ・マーローの探偵映画なら?と思いましたが、ダークなイメージが皆無のアンではハラハラもせず、作品で浮きっぱなしでした。何れも、誰が演じても同じだったのでは?という感想を持ちました。

 アンが結婚していた3人のご主人は彼女よりもはるかに有名でした。
@ハンサムな俳優のジョン・ペインは、1940年を境にFOX映画の華やかなスターになりました。
A脚本家でプロデューサーのエイドリアン・スコットは、彼女の『ブロンドの殺人者』のプロデューサーでしたが、『十字砲火』の様な問題作を製作した事から赤狩り事件に巻き込まれてしまいました。アンはそのタイミングで離婚したそうな。
B脚本家のチャールズ・レデーラーは、『僕は戦争花嫁』『モンキー・ビジネス』『翼よ!あれがパリの灯だ』等の有名な作品を書いています。

 もしかしたら「私には演技力も無いから有名なアン・シャーリーの名前にすがって、才能も無いから有名なダンナの名前にすがって生活出来たからそんでエエノよ」と、割りきって生きた人生だったのかも知れませんね。
 以上、私の勝手な想像でございます。
 今回は、1918年生まれのハリウッド女優アン・シャーリーを取り上げました。

天野 俊哉


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