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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1368 『中野ブラザーズ70周年記念公演』
 大型の台風22号が日本列島を直撃した10月29日(日)の午後、日本のタップダンス界の大先輩でおられる中野章三先生の『中野ブラザーズ70周年記念公演』を観に銀座博品館劇場まで出掛けてゆきました。

 中野先生を筆頭に、中野先生の強力なお弟子さん22名、緒方姉妹、白井博之さん、Falcon隼くん達中野先生のお弟子さんゲスト、そして本間ひとしさん、本間憲一さん、我らが東京リズムボーイズの皆さんがスペシャル・ゲスト!
 20年来の友人である白井博之さんや東京リズムボーイズのタップ・ダンスを観る機会が最近ではグッと減ってしまったので、とても良いチャンス。
 しかも、そんなベテランの皆さんにまじって、『2018年の東京リズム劇場』でご一緒させて頂く若手Falcon隼くんの踊りを初めて客席からじっくり観れるとはラッキーです。

 私は博品館劇場1階からエレベーターに乗るために並ぶことを初めて知りました。いやあ、皆さん大変苦労して上がってみえるのですね。のんきなキャストでいる事が多いのでびっくりです。
 場内は私よりも高齢のお客様がほとんどです。多分、中野ブラザーズ全盛時代を観てこられた方なのでしょうね。
 タップ界の知り合いはJUN TAP STUDIOの大高純子先生とお弟子さんの堀切さんだけでした。先生のスタジオは翌週に発表会を開催されるのに熱心でいらっしゃる。
 少し前の席に和服姿の美しいレディがいらっしゃるので、「雨の中大変だなぁ〜」と思っていたら、第2部の真ん中あたりに中野先生と一緒に舞台に現れた!クラブのママらしく、日舞を踊るだけでなく下駄のタップを踏んだのです。この方もゲストだったのですね。
 Falcon隼くんは最初にワルツのタップで登場したのですが、私の大好きなメロディで踊る、その表情がもうプロですね。ソロで見せるジャグリングのパフォーマンスは、370人のお客さんを惹き付ける魅力的な構成とテクニックでした。照明を落としてみせる演出力も長けていて将来が楽しみな人材だと思いました。
 凄い16歳!
 現在、関西で活躍する白井博之さんは彼のお弟子さんと2つのナンバーを。いつも感じるのが関西勢は、その土地柄か?関東勢にないパワーがあって、例え短い時間であっても無駄にしないように思えます。白井さんもまた表情の豊かさでお客さんをつかめる人だ。
 近年、振付師として活躍されている本間憲一さんは久々にダンサーとして本間ひとしさんと共演。25年ぶりくらいに拝見しました。
 この日の為に創られたデュエット・ソングは素晴らしいけど、もっと踊って頂きたかった!
 本間さん達と真逆で、息のあったタップダンスを沢山見せてくれたのが東京リズムボーイズ。スマートに踊りきる“Summermontage”もイキでしたが、続くコール・ポーターの“Anything Goes”の味のある振付、リズムには唸りました!
 お2人のタップダンスを満喫いたしました。
 中野章三先生のみせるソフトシューズの軽やかなステップはもう国宝です。お兄様との懐かしいナンバー“Tea For Two”は涙ものでした。
 中野先生が、22名のお弟子さんを引き連れて踊られる姿を拝見しながら、「もし私達の佐々木隆子先生が生きてらしたら、やはりこうした公演を開催したんだろうな?」と考えていました。

 今回は、それでも見事な70周年記念公演でしたが本当に80年、90年そして100周年記念公演開催まで頑張って頂きたいですね。
 皆様お疲れ様でした!

天野 俊哉



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