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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1341 生誕100年ジューン・アリスン〜MGMミュージカルのキュートなスター
 1940年代から50年代にかけて、アメリカでは《隣の家の女の子》、日本では《良妻賢母スター》として大変人気のあったハリウッド映画女優ジューン・アリスンが生誕100年を迎えます。

 中学生の頃、テレビの映画劇場で『若草物語』と『グレン・ミラー物語』を立て続けに観て、彼女の名前を覚えました。学校帰りに大塚駅近くの古本屋によくたち寄っていたのですが、初めて買った古い映画雑誌「映画の友」の表紙がジューン・アリスンでした。その雑誌は今でも本棚に置かれています。
 『若草物語』が日本で公開された当時、日本における外国映画スターの中では人気ナンバーワンでした。おでこが広くてファニー・フェース、アヒルみたいな声、笑顔が可愛くて小柄なあたりが、親しみやすかったからでしょう。

 踊るスターを目指して短編ミュージカル映画からスタート、ブロードウェイの舞台でベティ・ハットンの代役公演が評判となってスターに。アメリカでは1940年代前半、ちょうど戦時中から戦後すぐ辺りまでが人気のピークでした。
 とにかく明るくてフレッシュなミュージカル・ナンバーが多かったのです。
『Best Foot Forward』
『Thousands Cheer』
『姉妹と水兵』
『Till the Clouds Roll By』
『Words and Music』

 そして、カレッジミュージカルの名作
『Good News』
等を、ビデオやDVDソフトで何回も何回も繰り返し観たものです。いや、現在でもYouTubeで観続けております。

 そんな順風満帆でキュートなジューン・アリスンでしたが、
 「何となくついてない女優さん」と、私が思うのは、MGM映画が売り出そうとしている若手スターの卵たち
グロリア・デ・ヘヴン
キャスリン・グレイスン
マーガレット・オブライエジャネット・リー
エリザベス・テイラー

らとの姉妹役ばかりが続いたり、せっかく大作『三銃士』に主演しても、ラナ・ターナーやアンジェラ・ランズベリーをはじめスターだらけで目立たなかったり、素敵な男優ハンフリー・ボガート、アラン・ラッドらと共演しても駄作だったり、真の意味での良い主演作が少なかった事です。
 また、ジーン・ケリーの様なMGMきってのダンシング・スターとせっかく共演出来たのに、それがミュージカルでなくアクション映画だった事、彼女の永遠のアイドルであるフレッド・アステアの相手役に選ばれ『恋愛準決勝戦』での踊りのリハーサルを開始した途端、オメデタが判明し、作品を降板する事になったり、アンラッキーなエピソードが多いと思うのですね。

 ジューン・アリスンは常に
ヴァン・ジョンソン
ロバート・ウォーカー
ディック・パウエル
ピーター・ローフォード

等《男優の相手役》のポジションでしたが、『甦る熱球』で始まる長身の男優ジェームズ・スチュアートとのコンビは最高でした。
 今日では、かなり美化された伝記映画として知られる『グレン・ミラー物語』など、「このコンビたがらこそ名作になり得た!」としか思えません。
 ジューン・アリスンが1994年に出演した『ザッツ・エンタテインメント3』の本編やメイキング映像を観ると、ジューン・アリスンの若き日のMGMスタジオでの想い出は、私の感想とは真逆で、スタジオで生きてこれた事にただただ満足、ただただ幸せだった様です。

今回はMGMミュージカルで大変人気のあったジューン・アリスンを取り上げました。

天野 俊哉



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