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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1286 タップダンサーRON×Uさん出演後半です!
《いざ舞台へ》
 久々の新宿なので新宿駅西口から都庁経由で初台のオペラシティまで歩きましたが、えらく時間がかかりました。
 席に着いたのが開演5分前、1939年のサンフランシスコの酒場のセットが目の前に広がっていました。
 緞帳を使わない芝居の様です。
 客席から見ると、椅子に囲まれた丸テーブルが4つバランスよく並べられている。左側にピアノが置かれ、少し高くなったステージ。奥にはバーカウンター、入口は右奥にあります。
 さて、ファンの方々の明暗を分けたのは、坂本さん扮するジョーが80%以上を一番上手のテーブルの椅子に座って演技する事でした。
 ホントずっとですよ。
 60番辺りから65番の席が彼に近かったですね。下手にはただの1度も行きませんでした。
 ちなみに坂本さんが最初に椅子から立ち上がったのが開演後45分たってからでした。
 それにしてもファンの皆さんの冷静に観劇する態度には恐れ入りました。2時間半物音ひとつ立てずに劇に見いっていました。時たま隣の席の方のお腹がぐーっとなる音が聞こえる程度でしたから。
 ストレート・プレイにおける坂本さんの安定した演技に対して、宝塚時代に演技に定評のあった野々すみ花さんは、あまりに清楚すぎて夜の女役には全く見えず、ミスキャストに思え、私的には残念な出来でした。また、坂本さんとじっくり絡むトム役の橋本淳さんも、ヘアスタイルが現代の日本人のままなので浮きまくり。もう少し何とかならなかったものか?と思いました。

《RON×Uさんは?》
 さて、誰にも笑ってもらえず意気消沈しっぱなしのハリー役のRON×Uさん。まず、ニッカー・ボッカー・スタイルという1939年でもすでに時代遅れの派手な衣裳で登場。シャツから背広の裏地までアメリカ国旗を意識したデザイン、赤い靴下、カンカン帽、寅さんみたいな大きなトランク(時たま中からタオルを出して額の汗をふく演技を入れてました!)と、キャストの中で一番目立つ衣裳でしたし、坂本さんと同じくらい舞台に出ずっぱりですので、うら芝居も物凄い量でした。演技も出来る方なのですね。
 第1部では、普通の革靴でステップを踏むのですが、例えば、坂本さんと野々さんがシビアな芝居をしている時も、RON×Uさんはその靴でステップを踏んでいました。Over the Top等のステップを実に華麗に踏まれてましたよ。
 カメラが特定の役者に寄る映画よりも嬉しかったのが、舞台上の人物がそれぞれの動きを自然に見せていて、こちらも自由に見物出来る辺りでした。
 第2部では、軽いショータイムや場面転換の為?にタップ・シューズを履いて登場。観客を魅了して、大きな拍手を受けていました。

 チケット入手は困難ですが、こんなに長い時間RON×Uさんのタップ・ダンスや演技を観れる舞台は珍しいはずです。ファンの方々は今からでも遅くありませんよ。
 絶対におすすめいたします。

天野 俊哉


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