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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1258 書店で買えるフレッド・アステアのミュージカル映画DVD BOX2そのB
 ダンスの神様、タップ・ダンスの名手、ハリウッド映画の大スターフレッド・アステア主演のミュージカル映画9枚組DVD BOX ¥1800のパート2が今月発売されます。
6「スイング・ホテル」(1942)
 ビング・クロスビー
 ヴァージニア・デイル
 マージョリー・レイノルズらが共演。
 今まで何度もこのコラムで紹介してきた作品です。
 1930年代から40年代にかけパラマウント映画で大人気だった歌のビング・クロスビーと競演。アメリカのシューベルトと言われたアーヴィング・バーリンが主演の2人に名曲の数々を提供。クロスビーが歌った“White Christmas”が映画最大のヒットを記録しました。
 この時期のアステアは様々な映画会社で、毎回違うタイプの女性ダンサーと共演しておりました。この作品でのヴァージニア・デイルはB級ミュージカル映画で活躍していたダンサーですが、もう一人のマージョリー・レイノルズは、私の知る限りドラマの女優さんで、踊る作品はこれだけです。デュエット・ナンバーで水準以上のものを見せられたのは、やはりアステアの指導力でしょうか。
 アステアが爆竹を使ってステップを踏む“Say It With Firecrackers”は何度見ても凄いです。
7「ジーグフェルド・フォリーズ」(1946)
 ルシル・ブレマー
 ジーン・ケリーが共演。
 日本では1980年代に劇場公開されたMGMミュージカル超大作です。
 タップ・ダンスの世界でならアステア・スタイルで踊れる素晴らしいダンサーは本間憲一さん、フレッド阿部さん、白川希さん達がいますが、果してダンスの世界ではどうでしょうか?私はやはり宝塚のスターかな、と思うのですね。かつては大浦みずきさんが「メモアール・ド・パリ」で、最近では朝夏まなとさんが「アモール・ド・99」でアステアのダンスを素敵に再現されてました。それがこの作品でのアステア&ルシル・ブレマーのデュエット・ダンス“This Heart of Mine”です。ダンスと共にオリジナル編曲に近いオーケストラの演奏を聴けるとあって何回も何回も劇場に足を運びました。
 さて、この作品最大の見せ場はアステア&ジーン・ケリーのタップ・ダンス競演です。
 アステアとケリーの2人が銅像のある公園で出会って「やぁ!」「元気かい?」から始まり「じゃあまた」「サヨナラ」といったやり取りを経てダンスになるのですが、以前「Shoes On」の舞台ではこれを関西弁で「おおきに」とか「ほなサイナラ」のやり取りに変えて笑わせてくれました。
 白川希さんによると、このナンバーの振付はジーン・ケリーが担当したそうです。ニューヨークのラジオ・シティ・ミュージック・ホールの美術監督出身のヴィンセント・ミネリが演出した装置や衣裳が楽しめる名場面でもあります。
 つづく。

天野 俊哉




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