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OUR MASTER : 佐々木 隆子
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Vol.1208 スタジオGAMBA公演「I'M HERE!」(その参)
 橋本祥さん主宰
 スタジオGAMBAの10周年記念公演「I'M HERE!」
 前夜祭+2日間で4公演とのこと。
 前夜祭を拝見した夜に橋本さんから「明日、急病の生徒さんの代役をやります!」とのメールが。
 本当に山あり谷あり、ですね。
 本公演当日は、違う角度から拝見したいので最前列サイドに座らせて頂きました。

 GAMBA作品の凄いところは、振付に手を抜かない、踊り手に合わせない事。この表現はY'sの一員としてではなく、あくまで“私個人と比べて”でありますので念のため。今回、高橋依歩さんナンバーのダンディなおじさまを始め、3組の(多分)ご夫婦が出演されていました。そして皆様非常に難しい振りに挑戦を。
 加藤忠さんがギターを弾きながら生演奏をした“スカボロフェアー”のお二人は曲のイメージにピッタリ。アカペラまで用意されてるあたり、ハードルの高さはいかにも加藤さんらしい。
 “So Danco Samba”でのお二人は、まわりに凄いベテランを従え、時には助けられ、見事に踊られました。このお二人はさらに加藤さんの“Close to You”にも出演。見事なチャレンジ精神に拍手。
 最後のお二人は橋本さんのジャスダンス・ナンバー“On a Slow Boat to China”に、こちらも若い方々と歌を口ずさみながら楽しそうに踊り、男性の方はフィナーレでも旗を振っておられました!

 加藤忠さんがシャンソンを使うのを今回初めて見ました。帽子からスラックスまで茶色をベースにした洒落た衣裳の“ATTILA MARSEL”では大人の女性を演出。
 ジャンゴの“Minor Swing”でソロを踊られたお嬢さんが、加藤さんと全く同じ動きをするのにビックリ。
 凄い。
 加藤さんの出演は“ストレート・フラッシュ”のソロだけでしたが、加藤さんのストイックな雰囲気を十二分に楽しみました。
 今回、大きな発見をしました。加藤さんのソロは、高い客席から見下ろすよりも、目の高さか見上げる方がより魅力的だということです。
 自分もあんな風に踊れたらなあ!

 さて、前夜祭で全く登場しなかったのがチビッ子達でした。ただ、プログラムを見るとバレエの演目は日曜日だけ!とある。
 残念。
 それだけは残念でした。
 白燕尾服で決めた女の子3人の“I LOVE PARIS”はベーシックを大切に踏ませる橋本さんの振付。「例え踏みづらい箇所もしっかり練習しなさい!」と、厳しく指導している先生の顔が何度も浮かびました。
 “Wait Till the Sunshine Nellie”というタップ・ナンバーで5人の子供達が並んだ時、凄く素敵なデザインの衣裳に気をとられました。色ちがいのストライプのパンツ、ネクタイが描かれたシャツetc.
 今度は子供達一人一人を眺めると、サングラスをかけたお嬢さんに目が止まりました。ソロパートが始まった時、これが代役で踊る橋本祥さんである事に初めて気付きました!
 遅い。
 このナンバーだったのですね「急病の生徒さんの代役」が。
 確かに一晩で思い出すのも大変だったはず。でも馴染んでましたよ!最高に!
 フィナーレでは欠席されたお嬢さんの名前のプラカードが登場しました。
 次回はご出演出来ます様に。

 最後に橋本祥さん自身が踊られたナンバーを。
 “セ・シ・ボン”ベレー帽に少し太めのパンツの衣裳が、キュートな橋本さんにとてもお似合いでした。軽くタイムステップを踏む拓人君も味があって良いナンバーに。
 “Flintstones”は若手メンバーをガッツリ踊らせるナンバー。加藤邦保先生が鶯谷スタジオ時代、ダンサーをフロア一杯縦横無尽に動かす振付をよくされていたのを思い出しました。若手の皆さん鍛えられてますね。
 “wishing well”はダンスナンバーですが、ダンサーの皆さんの感情表現が豊かで感動しました。酒田さんのお芝居に参加されていた横山さん、練習の成果がこの踊りにも活かされているのですね。
 “I'M HERE”は加藤忠さんと橋本さんの才能がうまく花開いたバイタリティ溢れるナンバー。パネルの使い方が見事でしたし、様々なスタイルをうまく構成しました。3日間3パターンのフイナーレを動かした加藤さん、ご苦労様でした。
 出来ることなら日曜日も観劇したかった!
 お疲れ様でした。
 おわり。

天野 俊哉




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